Tさん 昭和58年生まれ 女性 掌蹠多汗症
手のひらから汗がしたたり落ち、試験で答案がぬれて読めなくなる程ということで
大学病院で手術をすすめられた。ベッドが空かないので半年待ちの状態での時、
母親が指圧学校の学生ということで相談を受ける。
1歳頃から気づいていたという。中学3年で高校受験を控えての状況で治療を始める。
初めは1~2週間に1度位で治療する。受験のため2ヶ月程休み。4回目の治療から月1度くらいで
10回目が10月末でほとんど普通に戻る。
翌年2月、3月と2回治療して(全12回)完治した。本人が直接大学病院へ行き、
治りましたから手術はしませんと断った由。
Sさん 昭和12年生まれ 男性 月1度くらいで治療中
突然電話があり、膝が痛くて仕方ない。何とかならないのかということで時間外で治療する。
痛くて仕方ないので、整形外科へ行ったところ、水も溜まっていないので、
何も治療せず変型性膝関節症だと言われ帰される。
右を下に横になると激痛で我慢出来ないので右横臥位(右を上に横になる)から指圧する。
前頚部からコチコチ、腰の指圧で膝が痛いと悲鳴を上げる。
どこを圧しても膝が痛いという。伏右臥もなんとか指圧する。(力が抜けた姿勢がとれない)
鼠径部もコチコチ、大腿前側一点目あたりもコチコチ、下腿外側もコチコチといった具合だ。
最後に腹部の指圧。シコりあり。軽く掌圧をする。膝が痛いという。終わった所で少し休憩をすすめる。
いつもは終わるとすぐに立ち上がるのに、今日ばかりはおとなしく、しばらく休んでいた。
翌日も時間外で治療をする。鼻唄まで聞こえる。ひどい痛みはとれたようだ。
過去に何度か膝の水を抜いたことがあり、その結果の変型性膝関節症だ。
膝に水が溜まっても、抜かない方がよい。炎症がおさまれば、自然に水は引いてゆく。
水が溜まるということは天然のギブスだと思えばよい。無理に動かないことだ。
この時点での指圧は有効である。
Aさん 昭和12年生まれ(女性)平成17年より月1回位の治療中。
突然のTELで明日バス旅行がある。
足首を捻挫したので、何とかしてほしい。
たまたまキャンセルがあったので、治療する。
痛めたところは掌圧程度にしておく。
足底は仰臥位のまま、治療する方が受け手に負担をかけない。
伏臥位では軽くしておく。全身指圧をする。特に前頚部、肩甲間部から
肩甲下部、臀部、大腿部、鼠径部、膝窩部、下腿外側部、足底部、腹部は
ていねいに指圧する。
後日、無事に旅行に行ってきましたと報告あり。
足首のねんざには内反足による捻挫が多い。従って、外顆の近くを痛める。
時には外反足による捻挫もある。この場合は内顆の近くを痛める。
この捻挫はスポーツ等で過度の力が加わらないと起きない。
以前、長男が小学4~5年生の時、軟式野球の練習中にやったことがある。
夜、帰宅したところ、子供の枕元に松葉杖が1本置いてある。
近くの接骨院で手当を受けたいう。
松葉杖の使い方がわからず、かついで片足でとんで帰って来た由。
患部は掌圧で炎症をおさえる。
下肢、肩甲下部、上肢、腹部で30分治療する。
翌日は歩いて松葉杖を返しに行った。
痛めたその日の内からの治療が効を奏したようだ。
Sさん 大正10年生まれ(女性)平成4年10月から週1回位の治療中。
初めは膝痛のため来院。夜中に突然の腹痛が起こり、息子さんの運転で病院へ入院する。
痛み止めで様子を見る。2~3日で激痛が治まったので退院する。
4~5日して又、腹痛のため再入院する。
2~3日して退院したところで電話があり、指圧を受けたいが、
出かけていく勇気がないので来てほしいとのこと。
時間を調整してそれから10日位過ぎてから出張する。
お話を伺ってこれは盲腸炎ではないかと疑う。(注1)
右下腹部に熱感あり。これは盲腸炎の疑いがありますとお話すると、
若いときに手術して取ったんですと返事。
それは盲腸炎のため虫垂が腫れ虫垂を取っただけで盲腸は残っています。
えっ!そうなんですか。
(注1) 昔は盲腸炎といわれていたのが、いつの間にか虫垂炎になっている。
それは、盲腸炎の診断で実は腫れている虫垂を取っていた。
それで今では虫垂炎の診断が一般的となっている。
医者は虫垂炎の手術をしているので、虫垂炎を疑わない。右下肢、鼠径部から治療に入る。
ここを丁寧に指圧する。
次に左下肢に移る。両下肢が終わったところで顔色がよくなってきた。
後は前頚部から腹部まで基本指圧をする。
腹部にはまだ違和感あり。腹部は掌圧。めくらめっぽう腹を立てこういう怒り方をすると、
盲腸炎を起こしやすい。
心当たりは、と伺うと、実はそうなんです。無性に腹を立てた事があるんです。
知り合いの人に、株の配当全てを貸していたんです。それが溜まりに溜まって、
500万円位になってしまったんです。ところが一度も返済しない。それなのに、
この間旅行に行ってきておみやげをもってきたんです。旅行に行くくらいなら、
少しでも返済してくれればと思ったら腹が立って、
腹が立って仕方がなかったんです、、、。それが原因なんです。
いやでしょうけれど、その事は忘れなさい、と忠告をする。
治療後は、すっかり元気を取り戻した。次の週は普通に来院。しばらくして、
またすこし痛み出したと連絡が入る。
歩けるとの事で来てもらう。見てみると、少し盲腸炎の兆候がでている。
また、腹を立てませんでしたかと聞いてみる。
実はおみやげをみて思い出したんです。
それなんですよ、その人からのおみやげを捨てなさい。それを見るから思い出して腹を立てるんです。
その後は起きていない。
人によって自分は怒りっぽくないと思い込んでいる人も多いが、家族に聞いてみると
そうなんです、と即返ってくることが多い。
一般的に盲腸炎(虫垂炎)は、指圧では禁忌です。これを忘れないでください。
急性で虫垂が腫れ破れそうな時は危険です。
慣れない人、自信のない人は手を出さないで下さい。圧し方に無理がなければ治ります。
力が抜けて圧せることが大事です。力を抜いて圧すのではない。基本指圧でよくなるんです。

Hさん、昭和42年生まれ 女性 平成10年1月から時々治療中。
彼女は指圧の学校で以前、盲腸炎は指圧で治ることを聞いていた。
夜中に突然の腹痛で、救急車で病院へ。虫垂炎の診断で即入院。
熱が下がったら手術しましょう。ところが熱が下がらない。手術をしたくない一心の彼女、
激痛が治まったので退院を決意する。医者からは今度来たら有無をいわさず手術ですよ、
と念を押され退院する。
2~3日して指圧の勉強会の見学をしたいと連絡が入る。彼女の顔を見て驚いた。
まだ治っていないと直感する。手術したんじゃないの?しないで退院しました。
痛みは?少しいたいです。これでは勉強会どころではない。皆の前で治療を開始。
軽く右下腹部に触れてみる。
熱がある。右下肢鼠径部から入る。左下肢、左横臥、右横臥腹部の順で基本指圧(30分)
終わったとたんにトイレに立つ。
帰って来た時顔に赤見がさし、元気な顔に戻ってきた。
一部始終見ていた人が基本指圧だけしかやってなかったですよね。
その通り。その後1週間くらい過ぎて全身指圧をしただけで再発はしていない。
彼女の場合は自分で怒りっぽくはありませんと
否定する。ところがそれを母親に話したら即そうですと返事があったと聞いています。
くれぐれも無理な指圧はしないでください。
誰がやっても良くなるとは思わないでください。圧し方次第では危険を伴います。
彼女の手記を一部記します。
指圧の素晴らしさを実感いたしましたのは、以前、虫垂炎を患ったときでした。
手術はせず無事退院したものの微熱が続き、かすかに右下腹部に再び痛みを感じ始めたとき、
鈴木林三先生の治療を受ける機会を得ました。
私としては血液検査の結果も良好ゆえの退院でしたので、快方に向かっていると信じたい一心でしたが、
それとは裏腹に今にも再発寸前であることを治療が始まってすぐに気づかせて頂きました。
炎症のある腹部では指圧が診断即治療の真髄といわれる所以を体感。
圧されるごとに炎症が抜けていくのを実感いたしました。
足の時は電気が走るような衝撃を受け驚きました。
指圧されるところ全ての圧がジワーと深く浸透するさまを身を以って体感させて頂きました。
治療後、右下腹部の痛みも消え、顔色も良くなり、自分でも不思議なくらい元気になり帰宅しました。
その日を境に微熱もおさまり、以前の健康を取り戻し、その後再発も無く先生には今でも大変感謝しております。
ご縁あって鈴木林三先生には指圧のご指導を賜り、ひと圧しの大切さ奥深さを学ばせて頂いております。
ひと圧しの圧がご指導後、より深い圧に変わることは本当に不思議です。
指圧の奥深さをそこに感じます。
教え子のIさん 昭和41年生まれ(女性)からメールが届いた。
「今年のはじめに新しい命を授かり、現在妊娠8ヶ月の半ばとなりました。
予定日は9月です。実は3週間ほど前から、赤ちゃんが逆子になってしまい
体の冷えをとるように足湯や薄着をしないように努めたり早寝をしたり、
鍼灸の治療院に通っているのですが、今のところ赤ちゃんの頭がみずおちから
おへその間にあり、足が骨盤のほうにある状態が続いています。
鍼灸の先生も、母子一体と話されていて、○○さんから、一昨日の暑気払いの集まりの
時に逆子なおしについてのお話が出たことを聞き、鈴木先生にご相談
してみたらと教えてもらいました。林三先生は逆子治しの治療はなさっていらっしゃいますか?
お忙しいところ大変に恐縮ですが、来週先生の治療院にお電話いたします。
暑い日が続いていますので、先生もお体をくれぐれもご自愛下さい。」
早速、返事のメールを送る。
「メール拝見、逆子は指圧で治ります。TEL下さい。待ってます、鈴木。」
彼女からメールが届く。
「早々のお返事ありがとうございます。今日、明日はお休みでしょうか?
又後ほどお電話いたします。どうぞよろしくお願いいたします。」
ということで治療開始となる。
初めにお腹を見てみる。形が少し歪んでいる。これはお母さんの体調が
悪い為で赤ちゃんがそれをお母さんに教えているさまです。お母さんの自覚が大切です。
お母さん早く気がついてよ。僕も苦しいんだよ。
お母さんの体、早く治してよ。と、合図を送っているのです。
全身指圧でほぼよくなりました。次回治療の時、この間の検診で正常に戻っていました、と報告あり。
誰でも1回の指圧で治るわけではありません。お母さんの体調如何です。
その後の検診で糖が出たということで、大事をとって入院となる。
9月に無事男児誕生、安産であったとメールが届く。
「おかげさまで、9月8日午後3時に2.605gの元気な男の子が生まれました。
いろいろ心配はしていましたが、陣痛が始まってから、生まれるまで5時間の
安産でした。自然に下から産むことが出来てよかったです。今回は子癇も
避けることができ、産後血圧が高くなっていることや頭痛がありますが
順調に快復しています。それでは又、落ち着いたらご連絡いたします。」
※子癇(しかん)とは?
昏睡と全身痙攣を伴う特殊妊娠中毒をいう。
03-5261-1876